経済システムの多様化こそ、ポスト資本主義の在り方

nukumoを運営していくうえで
ポスト資本主義というテーマは日々考え続けている

今日は、ちょっと小難しい話になるけどポスト資本主義について僕の考えをしっかり書き留めておこうと思う。

そもそも資本主義って何だよ、って話から
資本主義にどんな課題があって、今どんな動きがあるのか
そこから考える僕自身の考え

という構成で書いていく

資本主義とは何ぞやって話

とりあえず、Wikipedia先生に意味を聞いてみた

生産手段私的所有および経済的な利潤追求行為を基礎とした経済体系である

引用:Wikipedia

所有と利潤追求ってのがポイントだと思う
資本を所有し、その資本を用い利潤を追求していくのが資本主義の本質

なお、ここで言う資本とはお金に変換可能であるものであり、利潤も新たに生まれる資本を指す、と捉えている。

社会の価値を高める競争

資本主義を語る上で競争の重要性への言及は避けて通れない

資本主義の根幹となる考えとして、自由競争による利益追求の競争は社会全体の利益も増大させる、というものがある。
まさに、この市場原理の通り各企業は競争を繰り広げ多くの価値が生み出されてきた。

日々、僕らの買うモノの値段は下がっている
これはモノを売っている企業同士が競争しているから

ここまで資本主義が発展してきたのも企業間の競争があったからでしょう

資本で資本を稼ぐ

資本主義社会において最も富を得る方法は、資本を使い資本を稼ぐこと

株が最も分かりやすい例
株という資本を買い、企業の価値増加で値上がりした株を売って儲ける

資本を基に資本を稼ぐというモデル。
何かを買って、高く売れば儲ける、これが資本主義におけるもっとも基本的なモデルであり、これ以外の儲かる方法はない。

例えば、Webページにおける広告収入もこの原理の通り。
広告を出稿する側としては、購入した広告枠の額よりも広告閲覧による購入額が上回れば利益になる。
掲載する側は、作成したWebページにかかった費用よりも購入してもらった広告枠の額が上回れば利益になる。

発想を少し変えただけで、資本を基に資本を稼ぐというモデルに変わりない。

資本主義の抱える課題

資本主義社会を中心に日本と言う国は大きく成長してきた
ソニーやパナソニック、トヨタといった大きな企業が生まれ日本に大きな富をもたらした。

ただ近年、資本主義は終焉に向かっている、といった記事を頻繁にみかける。
大きな富をもたらした資本主義はいったい何が問題なんだろうか。

お金に変換できない価値

ボランティアを代表としてお金に変換することが難しい価値といったものが存在する。

ボランティア活動をしている人の多くは無給で働いている
お金を得ることが価値ある行動とされる資本主義おいて、ボランティアは価値がないのだろうか?

当然そんなことはない

お金という一つの価値判断軸で社会が成り立っている以上、その価値判断軸と相性の悪い事柄に対する評価が難しくなってしまう

僕らは気づいている
世の中お金に変換できないけど価値があるものが多くあることを。

一部の人に偏る富

r > g

この式をご存知だろうか
フランスの経済学者ピケティが明らかにしたものであり、「r(資産からの利益率)は常に、g(所得の伸び率)を上回り続ける」というもの

詳細は21世紀の資本に記載されている。

これが示すことは、どんなに労働を頑張っていても既に資本のある人には経済的富で優ることはなく、その格差は広まるばかり、ということ。

経済格差は資本主義において広がる一方だろう。
現に、世界で生み出された資産の82%を1%の人が所有している、らしい

世界の富の82%、1%の富裕層に集中 国際NGO試算:朝日新聞デジタル

これは果たして良いことなのだろうか
あなたの置かれている立場によっても回答は異なるかもしれない

少なくとも、生まれながらに経済格差が生じている現状は僕は納得できない
その事実だけは何が何でも変えていかなければならないことだと思っている

お金に依存した生活

これは僕個人が最も危機意識を持っている課題

お金を意識し過ぎた生活は、時に自分の夢すら犠牲にしてしまう
生活のためにはお金が必要で、本来やりたいこととは異なることをして生きる

この事実は「やりたいことをやる。全部やる。」をモットーに生きている僕にとって何よりも辛いこと。

ここへの想いについては以下の記事で言及したので割愛するが、
お金という一つの価値軸でのみ成り立つ経済システムは僕は限界だと強く思う。

ポスト資本主義 = 経済の多様化

これまで説明してきた資本主義の課題含め、多くの人が資本主義ではない経済へシフトしていくことを期待しているのは事実だろう。

ポスト資本主義の議論こそ、まさにその証拠
色んな見解があるが、僕は経済は多様化するとみている

ポスト資本主義とは何か
と問われれば、経済システムが多様化し自由に自分の望んだ経済システムで生活できると答える。

複数属しても、一つのみに属しても、自由である

逃げ場のないシステムは窮屈

僕は自分に合わない環境からは積極的に逃げることを推奨している

これは経済にもあてはまる。
資本主義社会が性に合わないのであれば、自分にあった経済システムに移動すればいい。

しかし、今現在は移動できない。
お金という軸でしか世界は周っていない。
※ 先進国の話であり、発展途上国などは除く

このことには強い窮屈感を抱いている
自分の大切にした軸で成り立つ経済システムへ移動できる、もしくは自分で作ることができる、そういったことも可能である。

実際に、そういった動きはでてきている。
僕らが作っているnukumoはGiveの精神が強い人が集まる経済システムを作ろうとしている。

nukumoでは、Giveの精神を数値化することはしないが、トークンエコノミーを利用して数値化する試みもある。

例えば、優しい人にトークンが支払われる、などである。

これは一例に過ぎず、今後本当に多くの経済システムが生まれてくる
資本主義、今生まれようとしている経済システム、これらが混在している社会こそポスト資本主義の社会だと思う。

競争ではなく共創の時代

各経済ステムがシェアを奪い合う、競争をするのではという意見も言われることがあるが、僕はそうなるとは思わない。

何かを強要されて生きていきた僕らは、一つの概念で生きていくことに多くの違和感を抱いている

考えの多様化を受け入れるべきだし、みんなが同じになる必要性は全くない
経済も同様で何か一つにする必要はなく、好きな経済を自分の意志で選べばいいだけ。自分が属していない経済を蹴落とすことに何も意味をなさない。

正直、時間の無駄だ。

もはや考え方が似ているのであれば、競争するのではなく共創し合う
資本主義のように利益を追い求めるシステムではない限り競争よりも共創して目的に向け一緒に切磋琢磨したほうが、はるかに合理的だ。

こんなことを言っていると理想論だと言われるかもしれなない。
そんなことはなく、競争はどんどん減り互いに共創し合う未来がすぐそこまできていると強く信じている。

少なくともnukumoは他と争うつもりは一切ない。

さいごに

ポスト資本主義では
経済システムが多様化しており、自由に自分の意思で経済システムを選べるようになる、という考えを書いた。

この方向性は、僕自身の抱く「逃げ場のないことへ窮屈感」と「共創することの合理性」に強く影響されたものであるのは間違いない。

ただ、多様な考えに基づく○○経済という言葉を見ていると、どんどん確信に近づいていく。

日本国内でみても、数十年後には経済システムが乱立しており、どんな経済圏で生活をしたいかを各自考える時代になっている、と予想する