こんにちは、おぐりんです。今回は、アドラー心理学の「目的論」の視点から、変化についてじっくりと掘り下げてみたいと思います。人は行動の原因ではなく、“目的”を持って行動しているこの考え方が本当に示しているのは、私たちが「変われない」と感じるときでさえ、実は“変わらないという選択”を自らしているのではないか、という問いです。変化しないという行動の裏にも、何かしら守りたいものや避けたい感情がある。今回は、その“変わらないことを選ぶ理由”に光を当てながら、私自身の体験を交えて言葉にしてみます。「変わりたい」と言いながら変われなかった過去私自身、これまでに何度も「変わりたい」と思ってきました。考え方を変えたい、習慣を変えたい、人との関係性を変えたい──そんなふうに思いながらも、結局うまく変わることができなかったことは山ほどあります。「もう無理だ」「まあいっか」そうやって、いつの間にか元の状態に戻ってしまう。今振り返ると、それは“変化の必要性”よりも“今の自分を守りたい”という気持ちが強かったのだと思います。たとえ意識では「変わらなきゃ」と思っていても、心のどこかで“変化の痛み”を避けようとしていた。変化するためのエネルギーや覚悟が、まだ自分の中で十分に整っていなかったのかもしれません。変化の鍵は、矢印の向きにあるある時期、私は人とのコミュニケーションにおいて、自分の伝え方が誤解されることが多く、何度も同じようなトラブルに遭遇していました。最初は「なんで伝わらないんだ」と相手に矢印を向けていましたが、それが何人にも続いたとき、「もしかしたら自分に問題があるのでは?」と考えるようになりました。そこから初めて、伝え方における“感情の欠如”や“相手の受け取る準備”にまで意識が及ぶようになったのです。この気づきは大きくて、外に向いていた矢印が内側に向いた瞬間、「自分で変えられること」がようやく見えてきた。変化とは、何よりも“矢印の向きを変える勇気”から始まるのだと実感しました。「向けているつもり」では変われない最近も、私の中には「変わらなければ」と思いながら、なかなか変化に踏み出せていないテーマがあります。仕事における決断の仕方、人との距離感、プライベートでの時間の使い方──どれも、「向き合っているつもり」で止まっているのだと感じます。私は、「マインドが変われば行動が変わる」と信じています。だからこそ、変わっていないとしたら、自分のマインドにまだ変化が起きていない、つまり“本当の意味で自分に矢印を向けられていない”のだと気づかされます。他責ではなく、自己理解としての問い。これを重ねることが、変化の下地になるのではないでしょうか。変わるために必要なのは、「問いを持ち続けること」アドラー心理学では、「人は変われる」ことを前提としながらも、変わるには“勇気”が必要だと語ります。その勇気とは、外に向いていた矢印を自分に向け直すこと。すぐに結果を出せなくてもいい。変化に疲れてしまうときがあってもいい。でも、問いをやめないこと。それだけは、自分との信頼関係を壊さないために大切にしたいと感じています。なぜ自分は変わらない選択をしているのか?本当に守りたいものは何なのか?矢印は、自分に向いているか?この問いが、自分を責めるものではなく、自分を理解する優しい手段として残り続けるように──私は、これからも静かに問い続けていきたいと思います。まとめ:変化とは、自分に期待し続けること「変わりたいのに変われない」と悩む時間こそ、変化の準備が進んでいる証拠かもしれません。そして本当に大切なのは、“変わるべきかどうか”ではなく、“変わろうと問い続けているかどうか”。変化はいつも、問いの先にある。自分自身への優しい問いかけを忘れずに、今日もまた、小さな一歩を積み重ねていきたいと思います。本記事は、「コラム記事の達人」を活用し、録音した音声データから約10分で作成しています。「コラム記事の達人」は、nukumo社が提供する業務改善ツール「Aidia」の一機能です