こんにちは、おぐりんです。いま「副業」や「パラレルキャリア」という言葉が注目を集めています。スキルを増やしたり、収入の柱を増やしたりといった実用的な側面ばかりが語られがちですが、私にとってはもっと根本的な問いがあります。「全部やる」とは、どういうことか?私は「好きなことをやる。しかも全部やる。」という信条を持っています。ただしそれは、“全部自分でやる”という意味ではありません。むしろ「構想やビジョンをどう実現するか」という視点から始まる考え方です。「全部やる」と「器用貧乏」の違いよく「いろいろ手を出すと器用貧乏になる」と言われます。でも私にとって「全部やる」は、単なる“浅く広く”ではありません。たとえば、サッカーメディアを運営している私は、それを「日本で一番のメディアにしたい」と思っています。教育改革にも関わりたいし、AIを使ったプロダクトも作りたい。こうした活動は一見バラバラに見えるかもしれません。でも実際には、すべてがつながっていて、「大きな構想を実現する」という深い軸に基づいています。だから器用貧乏ではなく、むしろ「ビジョンを貫くための複数プロジェクト」なんです。器用貧乏という言葉は、浅く広くしかできていない人に向けられることが多いですが、私が目指しているのは「広さの中に深さをつくる」ことです。だからこそ「全部やる」という選択が成り立っています。パラレルキャリアの判断基準では、どうやって複数のプロジェクトを選んでいるのか?基準はシンプルです。「本気でコミットできるか」。これに尽きます。本気とは、時間も思考も全力で注げるかどうか。中途半端にやることは、仲間にも失礼だし、自分の時間を無駄にすることにもなる。だから私は“副業感覚”で仕事をしないようにしています。もちろん、一人で全部はできません。だからこそ仲間をどう築き、どう信頼して任せられるかが大事になります。仕組みとチームがあって初めて、本気のパラレルキャリアが成立するのです。さらに言えば、短期的に成果を出したいものと、時間をかけて育てたいものを切り分けて考えることも必要です。短期型のプロジェクトは「経験値」を与えてくれますし、長期型のプロジェクトは「人生をかける意味」を与えてくれます。その両方があることで、パラレルキャリアはより豊かになります。温める構想と仕組み化の力「今はできないけど、いつかやりたいこと」は誰にでもあります。私もそうです。そのためにやっているのはシンプルで、まずメモを残すこと。メモすることで冷めていく構想もあれば、逆に再熱する構想もある。そして「今はグッとこらえて目の前のプロジェクトを大きくする」と決めることもあります。そして忘れてはいけないのが、仲間に任せられる仕組みをつくることです。信頼できる人に任せられるからこそ、自分は次の挑戦に時間を割ける。これはパラレルキャリアを可能にする最大の土台だと思います。例えば、私が運営しているサッカーメディアでは、編集長に全体の運営を任せています。そのおかげで、私はAIプロダクトの開発など新しい挑戦に時間を割くことができる。このように「信じて任せる」ことは、ただ仕事を分担する以上に、自分のビジョンを広げるための投資なのです。複業の実践から見えた学び私がここまで複業やパラレルキャリアを実践してきて思うのは、「数をこなすこと」が目的ではないということです。むしろ、一つひとつをどう本気で仕上げていくかが大切なんです。だから私は、新しいことを始めるときに「これは自分にとっての核とつながっているか」を必ず確認します。核から外れたものは続かないし、仲間にも伝わらない。逆に核とつながっているものは、どれだけ忙しくても続けるエネルギーが湧いてきます。また、複業を通じて見えてきたのは、本業と副業の境界線がどんどんなくなっていくという現実です。どちらも「自分を生きるための舞台」であり、線を引く意味が薄れてきている。これは今後さらに多くの人が感じる変化ではないでしょうか。まとめ:「全部やる」は“全部本気でやる”複業やパラレルキャリアは、「興味を散らす」ことではありません。むしろ、自分の核となる情熱を複数の文脈で活かすことです。「全部やる」という言葉は、器用貧乏を意味するのではなく、人生を本気でデザインするための選択肢の広げ方なのだと思います。あなたにとっての「全部やる」とは、どんな形でしょうか?もしかしたらそこに、あなただけのパラレルキャリアの種が眠っているのかもしれません。そして、その種を育てるのは「今のあなた」しかいません。小さな一歩でもいい。メモを取ること、仲間を探すこと、信じて任せること。そうした積み重ねが、未来のあなたの「全部やる」を支える土台になっていくのだと思います。