同じ北極星を見ながら山へ向かう三人と、複数の道

KPIを絞るとき、チームが覚えられる目標を残したい

公開日: 2026/10/14

こんにちは、おぐりんです。

目標を決めるとき、あれも大事、これも大事と増やしたくなることがあります。売上も、発信も、人とのつながりも。それぞれに意味はある。でも、日々の仕事の途中で「今、何に向かっているんだっけ」となったら、目標を並べた意味は薄くなってしまう。

僕は今、目標を考えるときに、チームのみんなが覚えていられるかを大事にしたいと思っています。KPIを絞るのも、そのためです。

正しい目標でも、頭から消えてしまう

先日、目標の立て方について話す中で、KPIをいくつも掲げても、頭から消えてしまうよね、という話をしました。KPIは、目標に近づいているかを確かめるための指標です。けれど、その指標を思い出せないまま毎日の仕事が進むなら、行動を選ぶときの助けにはなりにくい。

会議で資料を開けば分かる。でも、資料を閉じたら出てこない。そんな目標より、今はこれに向かっている、とすぐに言えるものを持ちたいんです。

大事なことを全部並べると、どれも大事なままになります。その中で、今いちばん意識を向けるものは何か。僕が一つに絞りたいのは、その焦点です。

自分以外の人も、覚えているか

その話をしていて面白かったのは、シンプルな目標は、聞いている側の僕も覚えていたことです。自分が立てた目標ではないのに、何を目指しているのかが頭に残っている。

他人も覚えているって、結構大事なんじゃないかと思いました。目指していることが伝わっていれば、何かの機会に「あの話につながるかもしれない」と思い出してもらえる可能性があるからです。

もちろん、覚えやすい目標をつくれば協力者が増える、と言い切れるわけではありません。それでも、何をしたいのかが相手に残ることは、一緒に考えてもらうための入口になる気がします。

チームで共有する目標も同じで、資料に書いてあるだけでなく、日々の判断の中に残っていてほしい。細かな数字を全部覚えることより、みんなが同じ方向を思い出せることを大事にしたいんです。

行き先と、そこへ行く方法を分けて考える

目標をシンプルにするときに、気をつけたいこともあります。具体的にしようとして、行き先と行き方を一緒に固めてしまうことです。

ある方法にこだわりすぎると、別のやり方でも目指す状態に近づけるのに、その可能性を見落とすかもしれない。話を聞きながら、今の自分たちは、本当にその方法だけに絞る段階なんだろうか、と考えました。

何を実現したいのかは、分かりやすく持っておく。そのうえで、実現する方法にはいくつかの可能性を残す。目標を一つにすることと、道筋を一つに決めることは、分けて考えたいと思っています。

大きな方向と、今追う一つをつなぐ

North StarやBreakthrough Goalについて考えるきっかけになったのは、秦卓民さんの目標達成に関する動画です。動画を見て気づきを得て、自分たちの会社の状況に合わせてアレンジしながら使っています。

このとき話していたのが、North Star、Breakthrough Goal、Focus KPIという三つの言葉です。僕は、今の目標を考えるために、それぞれの役割を分けて捉えています。

North Starは、大きくどこへ向かいたいのか。Breakthrough Goalは、その方向に進むうえで、今までの延長を抜け出すための目標。Focus KPIは、その目標に向けて、今いちばん意識して追う指標です。

三つあるから、日々の目標も三つ増やす、という感覚ではありません。大きな方向と、今の挑戦と、今日の行動がどうつながっているかを考えるための整理です。

今追っている数字が動いたら、なぜ目指す状態へ近づけるのか。そのつながりを自分で説明できないと、数字だけを追いかけることになりそうです。だから、指標の名前を決める前に、その数字を追いたい理由も確かめたいと思っています。

最初から、変わらない目標をつくらなくていい

一方で、最初から完璧な目標を決めようとすると、考えが止まってしまうこともあります。僕は、今の段階で思いつくものを仮に置いて、話したり考えたりする中で変えていってもいいと思っています。

話してみたら、もっとシンプルにできるかもしれない。そもそも、大きく向かいたい方向から見直した方がいいと気づくかもしれない。最初に決めた言葉を守り続けることが、目的にならないようにしたいんです。

Breakthrough Goalも、達成したら次の挑戦へ変えていく。達成した目標を掲げたままにせず、その時点の自分たちにとって、次に何が飛躍になるのかを考えたいと思っています。

この話をしたときも、その場ですべてを決め切るのではなく、お互いに考えて持ち寄ることにしました。まずは、自分たちが何を目指すのかを、覚えられる形にし直す。そのうえで日々の行動にどうつながるかを見ていきたいと思っています。

目標が多すぎて日々の行動が散るとき、僕なら、もう一つ指標を足す前にこう考えたい。

資料を閉じても、今いちばん目指していることを言えるだろうか。それは、一緒に動く人の頭にも残るだろうか。

まずは、そこから始めたいと思っています。

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