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OGURIN.com

1992年8月9日、福岡県生まれ。
一般社団法人nukumo代表理事。

環境を変える前に、課題の分離をする 

公開日: 2026/5/27

こんにちは、おぐりんです。

「仕事を変えても一緒、自分を変える」
この言葉をとある研修で聞き、少し考えていました。

最初に聞くと、かなり厳しい言葉にも見えます。仕事を変えたい、環境を変えたいと思っている人に対して、「いや、自分を変えなさい」と言っているようにも聞こえる。

でも、話しているうちに、これは単純な根性論ではないなと思いました。

環境を変えること自体は、悪いことではない。むしろ、必要なこともある。自分に合わない環境、心身が削られる環境、価値観が根本的に合わない環境から離れることは、ちゃんと選択肢として持っていていい。

ただ、ネガティブな理由で環境を変えたくなったときほど、一度立ち止まった方がいい。

ここが大事なのだと思います。

環境を変えることは、逃げとは限らない

まず、環境を変えることを全部「逃げ」と見るのは違うと思っています。

もっと合う場所に行く。強みが活きる場所に行く。新しい挑戦をする。自分の価値観に近い人たちと働く。

こういう環境変更は、かなりポジティブな選択です。

自分を変えるというのは、今いる場所にしがみつくことではない。自分がより良く生きるために、場所を選び直すことも含まれているはずです。

だから、「苦しいなら逃げてもいい」という感覚は、僕の中ではけっこう大事です。

本当に苦しいときに、「これは自分の課題だから」と言って耐え続けるのは、たぶん健全ではない。自分を壊す環境から離れることも、自分の人生に責任を持つ行動だと思います。

でも、他責にすると成長が止まる

一方で、もうひとつ怖いことがあります。

それは、自分でコントロールできることまで、他者や環境のせいにしてしまうことです。

ここは、かなり危険だと思っています。

相手がどう評価するかは、相手の課題です。組織の文化や上司の性格も、自分だけではコントロールできない部分が多い。

でも、自分の成果物の質を上げること。期待値を確認すること。伝え方を工夫すること。自分が同じ反応パターンを繰り返していないかを見ること。次に選ぶ環境の条件を言語化すること。

これは、自分の課題です。

ここまで環境のせいにし始めると、自分の人生のハンドルを手放してしまう。

仕事を変えても、似たような不満が出る。別の環境に行っても、同じ種類の人間関係で詰まる。評価されない理由が毎回似ている。

もしそういうことが起きているなら、変えるべきなのは環境だけではないのかもしれない。

課題の分離をしてから動く

この話を考えるとき、僕の中ではアドラー心理学の「課題の分離」がかなり重要です。

これは誰の課題なのか。

自分がコントロールできることなのか。できないことなのか。

そして、自分が引き受けるべき課題まで、他者や環境に預けていないか。

ネガティブな理由で環境を変えたくなったときほど、この問いを一回挟んだ方がいいと思います。

「この環境が悪いから」と言う前に、自分が変えられることは本当にもう見たのか。

「あの人が悪い」と言う前に、自分の伝え方、距離の取り方、期待値の置き方を見直したのか。

「ここでは成長できない」と言う前に、自分が成長するための行動を取ったのか。

こういう問いは、けっこう厳しいです。

でも、厳しいからこそ、自分を前に進めてくれる気がします。

離れることも、自分の課題として選ぶ

ただし、ここで間違えたくないのは、「自分を変える」という言葉を、自分を責める方向に使わないことです。

課題の分離は、何でも自分のせいにするための考え方ではない。

むしろ、自分が背負わなくていいものを手放すためにも必要です。

相手の不機嫌。組織の理不尽。構造的に合わない評価軸。自分の健康を削る働き方。

それは、自分ひとりの努力で変えられるものではないかもしれない。

そのときに離れることは、逃げではなく、選択です。

自分を壊す環境から離れることも、自分を変える行動の一部なのだと思います。

変える前に、分ける

だから、今の自分の言葉にするなら、こうです。

環境を変えること自体は悪くない。

でも、ネガティブな理由で環境を変えたくなったときほど、まず課題を分離する。

自分が変えるべきことから逃げていないかを見る。

そのうえで、それでも今の環境が自分を削るなら、離れることも正しい。

「仕事を変えても一緒、自分を変える」という言葉は、単体だと少し強いです。

でも、そこに一文足すなら、こう言いたい。

環境を変える前に、まず課題を分離する。

たぶん、これくらいがちょうどいい。

自分を責めすぎず、でも他責にも逃げすぎない。

その真ん中で、自分が選べることを見つめ直す。

仕事でも、人間関係でも、人生の選択でも。

結局そこに、自分を変えるということの本質があるのかもしれません。

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環境を変える前に、課題の分離をする