
考え方を変えるトレーニングは、「考える内容」を変えることだった
公開日: 2026/7/17
こんにちは、おぐりんです。
最近、ご一緒にお仕事させていただいております、大谷翔平さんも実践したOW64で有名な原田メソッドの原田先生から聞いた言葉に、かなりハッとさせられました。
「考え方を変えるのではなく、考える内容を変える」
言われてみれば当たり前のようにも聞こえます。
でも、僕にとっては結構な衝撃でした。
これまで僕は、自分自身に対しても、誰かにフィードバックするときも、「考え方を変えよう」としていたからです。
新しい考えを知ったら、それを取り入れて「こう考えてみよう」とする。
誰かがうまくいっていなければ、「こう考えたらいいんじゃない?」と伝える。
ただ、頭では理解できても、どこかしっくりこないことがあります。
「確かにそうなんだけど、とはいえ……」という感覚が残る。
そうなると、結局は定着しません。
考え方は、長い時間をかけて身についたものです。それを直接変えようとしても、簡単には変わらない。だからこそ、「考える内容を変える」という話が、僕にはすごく刺さりました。
原因を考えると、目線は過去に向く
たとえば、何かがうまくいかなかったとき。
「なぜ、うまくいかなかったんだろう?」
この問い自体が悪いわけではありません。原因を知るためには必要です。ただ、原因を探そうとすると、答えは基本的に過去にあります。
あのとき準備が足りなかった。判断が遅かった。こういう出来事があった。あの人がこう言った。
過去を見て原因を探し続けるうちに、反省が自己否定に近づくこともあります。「やっぱり自分はダメだった」と考え始めてしまう。
そこで、問いを少し変えてみます。
「もう一度やり直せるならば、どうする?」
起きた出来事は同じなのに、この問いを置いた瞬間、考える内容が変わります。
準備を一日前に始める。最初に相手へ確認する。一人で抱えずに相談する。次はこう動いてみる。
目線が過去から未来へ移り、答えが次の行動になっていくんです。
「次はできる」と思える問い
僕自身、毎日、原田メソッドの日誌に取り組んでいます。
弊社で開発している原田メソッドのアプリ「原田365」を通じて作成する日誌には「もう一度やり直せるならば」と自分に問う場面があります。
実際に続けてみて感じたのは、この問いは改善策を出すためだけのものではない、ということでした。
問いに答えていると、「次に同じ場面が来たら、こうすればいい」と思えてきます。すると自然に、「あ、次はできるかもしれない」という感覚が生まれる。
これが、僕の中では意外と大きな体験でした。
うまくいかなかった自分を責めているときは、自分への評価が下がっていきます。でも、次の行動を考えているときは、自分の中にまだ可能性が残っている。
過去の失敗を消すことはできません。でも、未来の自分が取る行動は選べる。その感覚が、少しずつ自己肯定感を上げてくれるのだと思います。
考え方ではなく、問いを渡す
これは、第三者へフィードバックするときも同じです。
うまくできなかった人に対して、「こう考えたらいいよ」と正しい考え方を渡しても、その人の中に定着するとは限りません。相手からすれば、理解はできても「とはいえ」と感じることがあるからです。
それよりも、
「どうしたら、うまくいったと思う?」
「次にやったら、どうすればうまくいく?」
「もう一度やり直せるならば、何を変える?」
と問いかける。
答えを教えるのではなく、考える内容を変える問いを渡す。
すると、その人は自分の力で次の行動を考えられます。
ここで大切なのは、原因を振り返らないことではありません。原因を見たあと、そこで終わらず、未来の行動を考えるところまで問いをつなぐことです。
日誌は、考え方を変える反復練習なのかもしれない
考える内容を一度変えただけで、長年の考え方がすぐに変わるわけではありません。
だから、反復する。
原田メソッドで日誌を書く意味の一つは、ここにあるのだと思います。毎日、自分に問い、考え、次の行動を決める。同じ営みを繰り返していく。
最初は、日誌に書かれている問いに答えているだけかもしれません。でも、それを何度も続けているうちに、日常で何かが起きたときにも、自然と「次はどうする?」と考えるようになる。
気づいたときには、考え方そのものが変わっている。
つまり、考え方を変えるトレーニングとは、無理に前向きな人間になろうとすることではないのかもしれません。
自分が考える内容を変える問いを持ち、その問いに答え続けること。
結果が変わらないとき、行動だけを直そうとしてもうまくいかないことがあります。その行動の前には、物事の捉え方や考え方があるからです。
でも、考え方を直接変えるのは難しい。
だからまず、問いを変える。
「なぜできなかったんだろう」で止まるのではなく、「もう一度やり直せるならば、どうする?」まで考える。
その小さな反復の先に、考え方の変化がある。
僕もまだ実践している途中ですが、これは自分自身との向き合い方にも、誰かを支えるときの関わり方にも、長く使える考え方になりそうです。
