
TTP(徹底的にパクる)はビジネスの最初の一歩
公開日: 2026/3/10
こんにちは、おぐりんです。
今日は、Web業界でよく聞く言葉。
TTP(徹底的にパクる)について少し考えてみたいと思います。
この言葉、業界にいると何度も聞く言葉です。
そして多くの方が、一度は違和感を感じたことのある言葉ではないでしょうか?
「パクるっていいの?」
「それってオリジナリティないんじゃない?」
ただ、事業づくりに携わるほど、ビジネスはまずTTPから始めるべきだと、強く思います。
もちろん、著作権や特許など、守るべきラインはしっかりあります。
ただその前提の中で、価値が証明されているものをまず真似るという姿勢は、ビジネスではかなり重要な考え方だと思っています。
成功しているサービスの多くは、最初はTTPから始まっている
世の中のサービスを見ていると、完全にゼロから生まれたものよりも、既存の成功モデルを参考にしてスタートしているケースの方が多い印象があります。
もちろん、これは単なるコピーではありません。
重要なのはこの流れです。
コピー → 改善 → 独自化
まずは真似る。
その上で改善する。
そして結果的に独自の価値を作る。
多くの成功しているプロダクトは、このプロセスを通っています。
いきなりオリジナリティだけで勝負するより、
価値が証明されたものを起点にする方が成功確率は高い。
これはかなり現実的な戦略だと思います。
ただし「何をパクるか」はすごく重要
とはいえ、TTPなら何でもいいかというと、もちろんそうではありません。
僕が大事だと思っている観点が2つあります。
① パクる対象の“事業フェーズ”
例えば、今のLINEをそのまま真似しても、まず勝てません。
すでに日本中のほとんどの人が使っているプラットフォームだからです。
同じものを作っても、
「じゃあLINEをやめてこっちを使おう」
という理由がユーザーに生まれない。
これはプロダクトの問題というより、事業のフェーズの問題です。
でももし、LINEがまだ普及していないタイミングだったらどうでしょうか。
むしろその時期なら、
ちゃんと真似して、そこから独自性を作る
という戦略の方が合理的だったかもしれません。
つまり、
TTPは「いつやるか」がかなり重要ということです。
② 表面ではなく“本質”を真似する
一方で、もう一つ大事なのは、
UIやUXだけを真似しても意味がないということです。
もちろん、ユーザーが慣れているUXを採用するのは大事です。
ただ、本当に考えないといけないのはここ。
なぜこのサービスはニーズがあるのか?
という部分です。
つまり、表面ではなく課題のインサイト。
ここを理解しないまま真似すると、
ただのコピーになってしまいます。
検索を変えたChatGPTの例
最近の例でいうと、ChatGPTはかなり面白いと思っています。
これまで情報を得るためには、基本的に「検索」という行動が必要でした。
でもChatGPTは、
検索する → 情報を探す
という行動を、
聞く → 教えてもらう
という体験に変えました。
ユーザーが本当にやりたいことは、検索ではありません。
情報を得ることです。
その手段として、
検索
人に聞く
本を読む
などいろいろある中で、
「聞けば答えてくれる」
という体験は、かなり自然なんですよね。
検索ワードが分からないとき、
人に説明するようにダラダラ話すことってあると思います。
その体験に近い形を作った。
これはUIを真似したわけではなく、
ユーザーの課題の本質を取りに行った例だと思います。
※ ChatGPTの場合は検索から入ってではないので適切な例えではないかもしれませんが、独占市場にすら思えるような業界に勝つにはTTPだけでは難しい例として良いと思い記載しました。
TTPの本当の意味
ここまでの話をまとめると、
TTPは単なるコピーではありません。
むしろ本当は、
価値が証明されたものを観察する
なぜそれが成立しているか理解する
そこから改善して独自化する
という思考プロセスだと思っています。
そして実際には、
TTPしているつもりで、ちゃんとできていないケースも多い。
細部を理解せずに真似すると、
ただの“真似っこ”になってしまう。
一方で、本当に本質を理解している人たちは、
「なぜこれが成立しているのか」
という部分まで見ています。
そこを超えていかないと、
本当の意味でのTTPにはならないのかもしれません。
僕自身は、
まずは真似る。
でも、その本質はちゃんと考える。
この順番が、ビジネスの最初の一歩としてはすごく大事なんじゃないかなと思っています。










































