
政治離れの本当の理由は“無関心”じゃない。“感じられない”からだ
公開日: 2025/6/15
こんにちは、おぐりんです。
今回は「なぜZ世代の“政治離れ”は止まらないのか?」というテーマを、
制度と価値の“矢印”という観点からじっくり掘り下げていきます。
選挙に行かない、政治を語らない、興味がない
──そんなレッテルが貼られがちなZ世代ですが、
本当にそれは「無関心」なのでしょうか?
その問いの先にあるのは、「関心がない」のではなく、
「関係を感じられない」という、より深い断絶です。
「関心がない」んじゃない、「関係が見えない」だけ
私自身、政治に関して無関心だったというよりも、
「自分の投票がどう社会に影響したのかが分からない」
という感覚の方が強くありました。
投票に行ったからといって、何がどう変わったのか。
仮に変わったとしても、それが自分の選択によるものなのか。
その道筋が、まるで見えないのです。
制度としての“間接性”が強く、自分の手応えが極端に薄いんです。
「投票に行かなかったせいで何かが悪化した」と思えるほどの影響すら感じない。
この感覚の薄さが、“無感覚”の正体です。
たとえば自分の一票が、どの議員に届き、その議員が何を変え、
その変化がどう自分の暮らしに返ってきたのか
──その一連の流れが可視化されていない。
だからこそ選挙という制度は形骸化し、
「義務」や「モラル」でしか捉えられないものになってしまっているのです。
政治に反応しても、参加したいとは思えない
たとえば、「令和の米騒動」のような政治的テーマに触れた時、
政治が生活に影響を与えていること自体はよく分かります。
でも、「じゃあ投票に行こう」とは、なかなかならない。
なぜなら僕らは、“変化を起こすポジションの人”を選べないからです。
たとえば大臣が変わって何かが動いたとしても、
その大臣を僕らが直接選んだわけじゃない
──この「ズレ」が、参加意欲を削いでいきます。
選んだ覚えのない人が、生活を左右する意思決定をしている。
にもかかわらず、その結果に対して僕らが責任を問われる。
この構造に納得感を持てる人は、果たしてどれだけいるのでしょうか?
これは政治が「遠い」からというだけではなく、
制度上、そもそも僕らの選択肢として“接続されていない”からなのだと思います。
「暮らしに直結するテーマ」なら、もっと動けるかもしれない
一方で、もし自分の声が政治に届いていると実感できるとしたら、
きっと「生活に直接影響するテーマ」なんだろうなと思います。
たとえば、税金、物価、最低賃金など。
そういった実感ベースでの問題に関して、
それを掲げる候補者と、それを実行するチームが一致していれば、
人はもっと動けるんじゃないかと思うんです。
そのときに大事なのは、“掲げた”だけで終わらない仕組み。
有権者が候補者を「選んだあと」も、
その人が実行するかどうかを“追いかけられる仕組み”が要る。
そうでなければ、どんなに良いことを言っていても、
実現されなければ意味がないと、多くの人は感じてしまうでしょう。
それは「政治に信頼がない」というよりも、
“信頼できるプロセスが見えていない”という問題なのかもしれません。
「見える政治」へ:制度の“サイズ”を調整する
国という単位は、どうしても大きすぎて想像が追いつかない。
だからこそ、デジタル時代にふさわしく、
もっと自治体ごとに自由に動ける制度があってもいいと思うんです。
市町村単位で政治が見えやすくなれば、
「この街に住む意味」や「この街で叶えたい暮らし」が、
もっと個人の選択と結びついてくる。
たとえば、ある市町村は子育て支援に注力し、
別の自治体は若者の起業支援にフォーカスする。
また別の街では、高齢者福祉を軸にした共生社会を作るかもしれない。
そうやって地域ごとに特色が出ていけば、
「どこに住むか」という選択が「どう生きたいか」という選択にもなる。
そしてこの「生き方の選択」は、政治をより“感じられるもの”にする大きな鍵になります。
自分たちで“制度の方向”を選べる社会に
そしてこれは、単に政治の話ではなく、
自分たちの価値観をどう社会に反映させるかという、
より大きな問いに関わってきます。
「制度が指し示す矢印」は、これまで国によって一元的に決められてきました。
でもこれからは、もっと多様な“矢印”が同時に存在していいはずです。
Z世代の私たちは、政治に対して「関心がない」のではなく、
まだ“矢印を選ぶ感覚”を持たされてこなかっただけかもしれません。
だからこそ、自分の暮らしや価値観をベースにした政治選択ができる社会へ。
その土台となる制度設計を、今こそ考え直すべきだと思います。
同時に、私たち一人ひとりが“政治に関わるとは何か”をアップデートする時期に来ています。
政治は難しいもの、遠いもの
──そんな感覚を一度リセットし、
「手に取れる距離」で、「暮らしの選択肢としての政治」を再定義すること。
それが、この時代に必要な想像力であり、行動の起点になるのだと思います。
まとめ:政治を“感じられる距離”まで近づけよう
Z世代の政治離れは、「興味がない」のではありません。
感じられない。だからつながれない。
その距離感の原因は、制度設計の“サイズ”や“反応の速度”にあります。
もっと手の届く政治へ。
もっと選べる暮らしへ。
政治を小さく、社会を近く。
そんな矢印の再設計が、これから必要なのかもしれません。
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