こんにちは、おぐりんです。「許すことは忘れることではなく、思い出しても怒らなくなることだ。」──スティーブン・コヴィー「許す」とは何を意味するのか──。私自身、この問いをずっと考えてきました。人を許すこと、自分を許すこと。そのどちらも簡単なようで難しく、そして生きていく上で避けて通れないテーマです。許すとは“信じること”に近い私にとって「許す」という感覚は「信じること」に近いものがあります。相手にしても、自分にしても、信じられない相手を許すことはできない。許すとは、もう一度信じると決める覚悟を持つことだと思うのです。だからこそ、許すことは簡単ではありません。むしろ「信じられるかどうか」を自分に問い続ける過程そのものであり、その覚悟が持てたとき初めて「許す」という選択肢が生まれるのだと感じています。許すことより大切な“コミュニケーション”正直に言うと、私は誰かに強く怒りを抱くことがあまりありません。しかし、一度「これは無理だ」と思った瞬間に、心のシャッターを完全に閉じてしまうことがあります。だからこそ「許す・許さない」の前に、しっかりとコミュニケーションを取ることが大切だと考えています。話し合うこと、理解し合うこと。それができる関係性の中でこそ、本当の「許し」は芽生えるのではないでしょうか。自分を許すことの難しさ他人以上に難しいのが「自分を許すこと」です。怠惰な行動や望ましくない振る舞いをしてしまった自分に対して反省しつつ、それを許せずにいると、自己肯定感はどんどん下がっていきます。ただここで難しいのは、「許すこと」と「甘えること」の境界線です。自分を許すことがただの言い訳や逃げになってしまうこともあります。だからこそ、甘えずに自分を許すには“ある準備”が必要だと思うのです。甘えずに自分を許すために必要なこと1️⃣ 自分と約束する「同じことは繰り返さない」と覚悟を持って自分と約束すること。失敗を反省し、できることは改善する。その意思を持つことで「許し」は甘えではなく、前に進むための力になります。2️⃣ 自分を知る(内省する)「自分はこういう弱さがある」「こういうときにこういう行動を取ってしまう」。そうした自己理解がないと、ただ許すだけでは何も変わりません。自分の弱さや特性を認め、その中でできる最善の行動を探す姿勢が大切です。3️⃣ 許すための環境を整える私の場合、口が強く、つい余計なことを言ってしまうことがあります。それを「直す努力」もしますが、直せない部分もある。だからこそ、自分がそういう人間であることを周囲に共有し、相手からも指摘してもらえる環境を日常的に整えることが大切だと感じています。許すための環境整備は、トラブルを未然に防ぐだけでなく、起こってしまったときに自分を許すための“準備”でもあるのです。許しは結果ではなく“プロセス”「許す」とは単なる結果ではありません。それは、信じる覚悟を持ち、関係性を築き、自己理解を深めながら日々実践する“プロセス”です。自分を許すことができる人は、前に進む力を持てる人です。しかしその許しは甘えではなく、次に向かうための一歩でなければならないのです。あなたにとって「許す」とはどんな意味を持っていますか?もし今、誰かや自分を許せずに苦しんでいるなら、今日の記事が小さなヒントになれば嬉しいです。